音楽大学をこれから受験する方は、入試の内容をみて、実技試験のみならず課題の多さに驚く方も多いと思います。
音大の入試では演奏スキルだけではなく様々な角度から音楽性を審査されます。
今回はそのなかでも新曲視唱の課題についてご紹介します。
新曲視唱の勉強方法についてはこちらの記事に詳しく解説しています。
おすすめの問題集などもご紹介しているので興味のある方は覗いてみてください!
大学別に新曲視唱課題の内容を見ていきたいと思います。
今回は日本の国公立の音楽大学4つを調べていきましょう。
日本の国公立の音楽大学
・東京藝術大学
・愛知県立芸術大学
・京都市立芸術大学
・沖縄県立芸術大学
この4つしかありません。他、音楽大学は私立が多いです。
目次
*新曲視唱とは
新曲視唱とは ≪ 初めて見る曲をその場で譜読みして、歌うこと ≫
すなわち、受験の当日その場で見たメロディーを審査官にみられながら予見し、披露する感じです。
え…難しそう…と思うかもしれませんが、勉強と同じで、きちんと対策して練習すれば歌えるようになります。
*大学別 新曲視唱課題
今回は新曲視唱のカギとなる
・強弱の有無
・アーティキュレーションの有無
・小節数
・速度記号の有無
・予見時間
・開始音の有無
の6つの観点からみていきます。
東京藝術大学
≪声楽科≫と≪作曲家・器楽科・指揮科≫で試験の内容が異なります。
強弱の有無 | あり |
アーティキュレーションの有無 | あり |
小節数 | おおよそ7~8小節 |
速度記号の有無 | あり |
予見時間 | 1分 |
開始音/主和音の有無 | あり |
必ず受験する年の募集要項を ご確認ください。
愛知県立芸術大学
≪作曲科・ピアノ科≫と≪音楽学・声楽科・管楽器・打楽器≫で試験の内容が異なります。
強弱の有無 | あり |
アーティキュレーションの有無 | あり |
小節数 | おおよそ12小節 |
速度記号の有無 | あり |
予見時間 | 1分30秒 |
開始音/主和音の有無 | あり |
必ず受験する年の募集要項を ご確認ください。
京都市立芸術大学
どの科も同じ試験内容です。声楽科のみ、新曲視唱にプラスしてコールユーブンゲン視唱があります。
強弱の有無 | あり |
アーティキュレーションの有無 | あり |
小節数 | おおよそ8小節 |
速度記号の有無 | あり |
予見時間 | 30秒 |
開始音/主和音の有無 | あり |
必ず受験する年の募集要項を ご確認ください。
沖縄県立芸術大学
新曲視唱課題を受験するかは、科によって選択できます。
※コロナウイルスの影響で前年度は新曲視唱試験が実施されていません
強弱の有無 | なし |
アーティキュレーションの有無 | なし |
小節数 | おおよそ8小節 |
速度記号の有無 | なし |
予見時間 | 1分30秒 |
開始音/主和音の有無 | あり |
必ず受験する年の募集要項をHPからご確認ください。
*まとめ
今回は国公立の音大別に新曲視唱課題内容をご紹介しました。
新曲視唱が、得意・不得意はあるかもしれませんが、訓練すればある程度のレベルまでできるようになります。
まだまだこれから勉強する…という方もあせらないで、コツコツと受験までに積み上げていきましょう。